ゲーム実況者の幕末志士が、無期限の活動休止をするらしい。
僕はけっこう年季の入ったファンで、2008年から動画を見始め、有料チャンネルにも最初からずっと入っている。なので活動休止の知らせを見てとにかく驚いた。「またいつもの茶番か?」と少しだけ思ったものの、どうやらガチらしい。
楽しみが減ってしまい残念ではあるけれど、ずっと続く活動なんてあるわけがないので、仕方がない……。これを機会に、幕末志士について思いつくままに書こうと思う。
と、その前に。2008年から現在まで長い間ものすごく楽しませて頂き、ありがとうございました。これからも実況動画やチャンネル動画をリピートしまくります。
幕末志士って面白すぎる
幕末志士ってなんなんだろうな。面白すぎるんだよね。他に似たコンテンツがない。他のゲーム実況者とも何か違う。とにかく坂本・西郷の掛け合いが楽しくて仕方がない。まさにニコイチだなあって思う。
喋りが上手いのは坂本っていう雰囲気がファン界隈ではあるけど、上手いっていうか、ひたすら独特だと僕は思ってる。一般的な「喋りが上手い」ていう感じではない。一方の西郷さんも、坂本さんとは異なる方向で独特な喋りをする。
そんな独特な二人が掛け合うことで、唯一無二の面白さを作っている。この面白さが幕末志士の核だと僕は思ってる。
ゲームはあくまでも喋りの題材でしかない。だからぶっちゃけなんでもいい。チープなレトロゲーだろうと最新ゲームだろうと、同じ面白さが出せる。面白さをゲームに依存していない。
僕は今35歳であり、坂本・西郷と同年代なので、同じコンテンツに触れて育ってきた。だから尚更二人のトークを楽しめるって部分もある。機動戦艦ナデシコのルリには僕もハマりまくっていたし、勇者になってククリと一緒に冒険したりもしてた、脳内で。
幕末志士の笑いに救われた
僕は2014年に、新卒で入った会社で仕事をすることに限界が来て、突発的に会社を辞めたことがある。何のあてもない。人生の迷路に入り込んでしまった感覚で、毎日暗い気持ちでニート生活を送っていた。
そんな日々の中で、唯一笑えたのが幕末志士の動画を見ているときだった。奴が来る、くにお、トルネコ、スマブラ等々。意味不明でバカすぎるラジオドラマも大好きだ。どの動画も何回見たか分からない。もはや音声だけで動画が脳内で再生できるので、散歩しながら音だけ聞いてたりもした。
そうやって笑える時間があったからこそ、少しずつ前向きになれて、「また仕事するかー」と思えるに至った。そしてニート生活は数か月で終わらせて、ちゃんとまた就職できた。おかげで今はちゃんと自立できている。
西郷さんが言ってることに超共感
坂本・西郷の掛け合いが幕末志士の面白さの核である以上、西郷がいないまま幕末志士をやるのは不可能だ。だから活動休止は仕方がない。
西郷さんが言ってることはめっちゃ分かる。「自分は貢献できていないんじゃないか」「才能が足りない」「プレッシャーがきつい」「楽しめなくなってきた」などなど。こういう気持ちって、多くの人が仕事で大なり小なり抱えていると思う。僕だって抱えている。楽しいことも徐々に義務になっていき辛くなったり。
まあ1ファンから見たら、西郷さんに対して「お前は一体何を言ってるんだ?才能に溢れていて、幕末志士っていう唯一無二な魅力をもったコンテンツの、お前は核なんだよ?一体どこに気後れする要素があるの?」と言う他ないんだけど、本人にはまた違って見えるのだろうし、そういうものだと思う。本人にしか分からない部分ってのもあるだろうし。
今までありがとうございました
最後に改めて、長い間ありがとうございました。散々笑わせてもらいました。
2015年からずっとクリスマスはラジオを聞かなくてはいけない残念な過ごし方をしてましたが、2020年のクリスマスは久しぶりに外出できそうです。