すずひらのブログ

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ファイナルファンタジー7リメイクの感想【原作厨】

ファイナルファンタジー7リメイクを無事にクリアしたので感想を書く。

今回のリメイクに対しては色々と複雑な感情を抱いている。「ここまで作りこむとは……凄すぎ」というプラスの感情と、「これじゃないんだよ」というマイナスな感情がごちゃ混ぜになっている。なので少しでも感情を整理するために、文章を書こうと思い立った。

※ネタバレに関して何の配慮もしてないので、まだクリアしていない人は読まないほうがいいです。

FF7原作厨への道

リメイクの感想前に、自分がFF7原作厨となった経緯について整理しておきたい。

PS1版のFF7(以下、原作)が発売された当時、僕はゲームが大好きな小学5年生だった。特にRPGが大好きで、FF7発売前にもFF5,6、ドラクエ3,5あたりをプレイしていた記憶がある。特にFF6は大好きで、正直言ってストーリーはガキな自分には理解できなかったものの、「何かすごい世界の中で、すごい冒険をしている」感覚がたまらなくて、没入しすぎてプレイ中はゲーム世界に入り込んでいた。

そんな子供なので、当然のようにFF7は発売日に購入した。当時はコンビニでゲームが買えたので、近所のコンビニへ喜び勇んで買いに行った記憶がいまだに残っている。そして購入後は、友達との遊びよりもなによりもFF7を最優先に過ごした。

PS1のFF7を当時プレイした感想を一言で表現するなら、「衝撃」しかない。今まで遊んだどのゲームとも全く違う体験がFF7には詰まっていた。RPGというのは平面上で親指の爪ぐらいの大きさの二頭身キャラを操作するものだった当時の常識において、そんな常識を完全に無視していたものだから、「一体これは何なんだ?このゲームどうなってんの?なんでこんなことできるの?」と子供心に何度も疑問に思っていた。なんで急にこんなに進化したの?という点がとにかく不思議だった。所詮は小学5年生のガキだから、スーファミとプレステのスペック差なんて理解してない。プレステ=FFが出るから買ってもらった謎のゲーム機。この程度の認識しかなかった。

てな感じで衝撃を受けまくりながらプレイしたんだけど、ストーリーはFF6と同じく、いやそれ以上に理解してなかった。「クラウドがどうやら元ソルジャーではなく一般兵だったらしいけど、いくら悔しかったからって元ソルジャーって勘違いするか?よく意味がわからんぞ。それにジェノバもセフィロスも結局誰なんだ?」状態。理解度2、100段階で。まあ小学生でFF7のストーリーをちゃんと理解できてた人がいたらすごいけど。せめて中学生ぐらいじゃないとあのストーリーはきっと理解できない。

だけど、超面白い。FF6のときと同じく、すごい世界の中で、よくわからないけどとにかくすごい冒険をしているという感覚。しかも映像表現が格段にパワーアップしたことで冒険気分も大幅に上昇し、当時の俺はクラウドと同化してた。この頃からどこか斜に構えたクールな人見知りシャイボーイになり始めたのだが、これはきっとクラウドからの影響だろう。そんな感じで、初回プレイはストーリーを理解できてないものの世界観を存分に楽しみながらクリアした。

その後、確か中学3年生のころに改めてプレイした。この頃にはすっかり中二病のアニメオタクとなり果てていたので、その文脈で改めてFF7を楽しもうと思ったわけだ。このときの再プレイでストーリーも理解したんだけど、その際に思ったのが、「FF7って映像だけじゃなくてシナリオの作りこみでも革命起こしてるぞ」というものだった。世界観・キャラクターの作りこみに関して度が過ぎているし、伏線の貼り方も見事。そしてしっかり伏線を回収しながらキャラクターの成長とともに物語が進み、ラストに向けてひたすら加速していく。そんなFF7のシナリオ面での魅力にも気付き、俺の中でFF7は一層特別な作品として位置付けられた。

そんな特別な作品が2020年についにリメイクされるとあっては、プレイしないわけがない。発売日の0時から速攻で遊び始めた。リメイクに対する俺の期待はただ1つ。原作通りのストーリー・世界観を、現代のグラフィックと演出で表現しきること。原作厨として望むのはただそれだけ。余計なことをしなくていいから。余計なことをして大切なFF7がFF15みたいなことになったら、きっと俺はディスクをたたき割るだろう。DL版だからディスクがないのが救いだ。

FF7リメイクの感想

そんな経緯でFF7原作厨となった僕がリメイク1作目の感想を書く。冒頭にも書いた通り、「ここまで作りこむとは……凄すぎ」というプラスの感情と、「これじゃないんだよ」というマイナスな感情がごちゃ混ぜになっている。そんなぐちゃぐちゃな感情を少しでも整理していきたい。

僕にとって重要な要素順に書く。

シナリオ

まさかこういうシナリオを、世界中が待ち望んだFF7のリメイクでぶち込んでくるとはね……。

エアリスとセフィロスは2週目の人生を送ってるよねこれ。まだ確定ではないものの、原作の展開が1週目で、今回のリメイクでは原作の展開から抗う物語が描かれるんだと理解している。つまり、原作通りの展開を願う僕のような原作厨はフィーラーへ感情移入しながら、今後クラウドと戦うことになる。かつては感情移入しすぎて同化して性格にも影響を受けたあのクラウドと、20年以上待ち望んだリメイク作で今度は戦うことになるとは夢にも思わなかった。

この感覚は以前どこかで味わった記憶があるので思い返してみたら、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』だ。散々待ち望んだ挙句に「もういい加減現実に帰りなさい」と言われているような。FF7Rはもっと穏やかではあるけど、似た感情は抱いている。「20年以上前の原作はもちろん大切だけど、もう次に進もうぜ」的な。

上述したような僕のリメイク作に対する期待「原作通りのストーリー・世界観を、現代のグラフィックと演出で表現しきること」とは全く異なるものが出てきた事実に、ハッキリ言ってとても残念な気持ちがある。僕が20年以上待ち望んだのはこれじゃない。今作はまだ原作と同じ筋書きを描いたものの、次回作からは大きく展開が変わるのは明らかで、意味不明な電波シナリオにならないことを切に願う。

今でも隅々と覚えている原作のあのシーンやこのシーンが今後は描かれないかもしれないと思うと、これが果たしてリメイクと言えるのか疑問だ。今回のリメイクは、リメイクではなくFF7-2と呼ぶのが僕にはしっくりくる。あるいはリビルド。今作のような大幅にシナリオを変えるやり方はリメイクとは呼ばないのではと思う。厳密な言葉の定義は知らないけど感覚の問題で。リメイクという言葉から、「原作を現代の技術でパワーアップ」という期待を勝手に抱いてしまった。

 

と、ここまで批判的なことを書いてきたものの、じゃあ今作に対して完全に否定的かというと実はそうではない。確かに期待は裏切られて、それがとても残念なのは事実だ。でも一方で、期待の斜め上へと全速力でぶち抜けられた。

斜め上というとマイナスな響きがあるとは思う。的外れで変な方向に行っちゃった、というような。それはその通りなんだけど、そんな方向にあまりの熱量で突き抜けちゃったものだから、むしろ清々しいというか、新しい巨大な作品としてもう受け入れるしかないというか、ぶっちゃけプレイ中めっちゃ面白かったしワクワクした。上でさんざん残念だったと書いてるくせに。

「こうじゃねえんだよ、俺の期待を返せ!」という気持ちと「何だこの作品、めちゃめちゃエネルギーつまってるぞ」というワクワクが混ざり合いつつ、49vs51でワクワクがギリ勝っていた。

こういう2週目なシナリオ(まだ確定ではないけど)って、巨大な1週目がないと成立しないわけで、1週目が巨大であればあるほど2週目のワクワク感は増す。なのでこういう2週目シナリオを展開する題材としてFF7は最適とも言える。なにしろ20年以上前にゲーム業界に革命を起こした作品なんだから。

その分ハードルはものすごく高いけれど、そのハードルへ恐れずに挑んだスタッフには素直に感服した。俺だったら怖くて尻込みする。失敗したときの影響が恐ろしいし、原作厨からの反応も怖い。

 

そんな感じで、シナリオに関してはガッカリとワクワクが混ざりつつ、ワクワクがギリ勝ったというとても貴重な体験をさせてもらった。不安と期待を混ぜながら今後の展開を待ちたい。

映像

映像に関しても、シナリオほどではないけどプラスとマイナスの両面があった。主要キャラクターや建物、風景などは素晴らしくて惚れ惚れとした。道中に何度も何度もカメラを回しながら風景を楽しんだり、ティファのスカートの中身を狙ったり(中に何か履いててパンツ見えないんだね……)、ジェシーに恋して先に進めたくなかったので、ボリュームに対してとてもプレイ時間が長くなったほど。40時間以上はやったと思う。

一方で、モブキャラはPS2レベルじゃないかこれ。FF10にいても違和感ない。また主要キャラも遠くから見ると時折FF10キャラになる。まあ別にそのぐらい全然いいんだけど、ちょっと「あれ?」とは感じたので書いてみた。

音楽

神。期待を100だとしたら500ぐらい。すげー感動したし、サントラは絶対買うし、サントラを一生リピートするのは確定。原作のサントラも未だに聴いているので、今後は原作→リメイクの順でサントラを流すことで物思いに耽ろうと思う。楽しみだ。

原曲のアレンジはひたすら壮大で心地よいし、新曲も全然見劣りしないし、ずっと聴いていたい名曲しかなかった。作中の曲が聴けるモードがあると最高だったけど、それは贅沢だな。5/27のサントラ発売を大人しく待とう。7枚組らしい。ゲームに限らず全ての音楽CDとして最大枚数なのでは……。楽しみ。

ゲーム性

僕はゲームを物語を楽しむ媒体の1つとして見ているので、ゲーム性は物語の進行の邪魔にならなければなんでもいい。その価値観で今作を見ると、とても快適で良いゲームだった。

難易度クラシックがなかったら途中で積んでいたかもしれないのでクラシックは助かった。最初のボスに殺されてすぐノーマルからクラシックにして以降、戦闘で全く苦労することはなかった。戦闘中はほとんど回復の必要すらないぬるい難易度が用意されているのはとても嬉しいポイント。

ただダンジョンの長さは少し辛かった。あまり面白くないギミックを動かしながら長々と続くダンジョンについてもクラシック戦闘みたいなヌル難易度があればよかったのに。原作みたいにサクッと踏破できるような。

まとめ:期待を裏切られたものの、結論としては大好き

まとめると、

・原作厨の期待は大きく裏切られてめちゃ残念
・でも期待とは全く異なる方向で突き抜けちゃってるので楽しかった、なんだかんだ大好き

といったところ。

全く予想していなかった方向にあのFF7リメイクが進みそうな現実に戸惑いがあったものの、結論としては楽しかったので、ポジティブに今後の展開を存分に楽しみたいと思う。

次回作がいつ出るのか分からないけど、数年単位で待つことにはなりそうなので、健康に配慮してそれまで生きていられるように頑張る。以上。