すずひらのブログ

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【アニメ感想】ハイスコアガール

アニメのハイスコアガールが素晴らしかったので、感想を書く。ネタバレへの配慮なし。

男の子の成長物語

ハイスコアガールには、様々な魅力がたくさん詰まっている。なので色々な観点で楽しめた。その中でも僕が最も楽しかったのは、「一人の男の子が自分の中にある恋愛感情に気付く成長物語」を追っていくことだ。

春雄は小学生の中身のまま高校生になったような人間だよね。しかも小6ですらない。せいぜい小3ぐらい。なので当然、自分の中にある大野さんへの恋心になかなか気付けない。

春雄の言動は見ていてすっごくもどかしかった。特に、日高さんのアプローチに向き合わない姿勢はとてもムカついた。「お前、男としてそれはないだろう」と。告白されたんだからちゃんと返事をしなさいよ。返事をしないまま、告白される前と同様に友達として接する春雄を見ていて、彼の神経を疑った。なんてヒドいことをする奴なんだ。つーか健全な高校生なのに、大野さんや日高さんに対する下心が全くないのは不自然だ。お前に性欲はないんかい。

でも、春雄の中身は小学3年生っていう見方をすると、春雄の言動が全てしっくり理解できる。小学3年生だったら女の子から告白されても意味が分からなくて、返事なんかしないだろう。恋愛が全く分からない子供時代は僕も経験した。小学5年生の時に同じクラスの女の子からバレンタインチョコをもらったことがあるけど、何をどうすればいいのか分からなくて、一切何もしなかった。返事もしないし、ホワイトデイでお返しもしなかった。この当時の自分を思い出すと頭を抱えるし、相手の女の子に謝罪したい。小学生男子の恋愛観なんてそんなもんだ。

そんな春雄が、最後には自分の中にある大野さんへの愛に自覚して、プロポーズした。素晴らしい成長で、プロポーズのシーンでは涙が溢れてしまった。

欲を言うと、日高さんにはちゃんと春雄の口から返事をしてほしかった。日高さんのあまりの女神対応によって日高さんと春雄の物語に決着が着いたものの、告白された春雄からちゃんとケリを着けるべきだった。まあでもそこまでは望みすぎか。僕は日高さん推しなので、日高さんの心境にひいきしてしまう。

 

春雄は小3だけど、本当にカッコいい男だと思った

春雄は中身が小3のまま高校生になった困った奴なんだけど、それでも本当にカッコいい男だと思った。ラブコメでハーレムを作るような主人公って、大半がなんでモテるのか分からないような男ばっかりじゃん。げんしけんの斑目晴信とかラブひなの浦島景太郎とか(それはそれで楽しいからいいんだけど)。

でも春雄は違う。この男は本当にカッコいい。裏表がなくて、自分の中に軸があって、打ち込めるものをもっていて、なにより超優しい。で、優しさが自然なんだよなあ。下心がないから見ていて清々しい。相手に好かれようという魂胆がなくて、純粋に相手のために行動する優しさがある。下心のない優しさが春雄の最大の魅力だと思う。こんな男いたら好きになるのも分かる。大野さんも日高さんも、見る目がある。

 

ヒロインが一切言葉を発しないのが斬新すぎる

メインヒロインの大野さんが、作中で言葉を一切発していないのが斬新すぎた。「うがー」みたいな擬音をたまに発するのみ。だからこそ、セリフではなく表情の機微から感情を読み取るしかない。これがまた楽しいんだ。目を潤ませたり、頬を赤らめたり、ドヤ顔したり、口を微妙に歪めたり。

アニメにおいて、セリフに一切頼らず表情だけで感情を読み取るのって僕は初めての経験だったので、とても新鮮だった。

 

登場するゲームはだいたい知ってたのでより楽しめた

僕はゲーマーというほどではないものの、一般的な小学生男子の中ではゲームをしていた方だ。世代的にも春雄の3,4個下程度なので、作中で出てくるゲームの大半は知っているし、実際に遊んだゲームもたくさん出てきた。なのでゲームネタを楽しむ見方もできたのが嬉しい。

タイトルを一部もじったりせず実在のままだし、ゲーム画面も本物から取り込んでるでしょ。再現度高すぎるもん。すごいよなあ、権利周りどうなってるのかちょっと気になったけど、とにかく楽しかった。ガイルをはじめストⅡキャラがちょいちょい画面から出てきて春雄に助言を与えるのも面白かった。ゲームキャラとの脳内での対話は、オタクならやるよね。

 

以上、感想でした。

素晴らしい作品に出会えて、原作者やアニメスタッフには超感謝です。ありがとうございました。