すずひらのブログ

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会社の仕事に経営者目線なんて持つわけない

会社員に対して、「経営者目線で仕事をしよう」みたいな声を世間で聞くことがある。そういう声を聞くたびに、「何言ってんの、そんなことするわけないじゃん」て思う。

会社員と経営者とは、根本的に立ち位置が異なる。だって、経営者は雇う側で会社員は雇われる側なんだから。そんな当たり前の事実を無視して、会社員に経営者目線を求める経営者は、自分の責任を会社員に押し付けてる。

経営者にとっては、会社の業績が上がることはメリットに直結する。自分への報酬を上げることだってできるし、投資も増やせるし、リスクへの備えもできる。会社=自分の半身みたいなものだ。

一方の会社員にとっては、会社なんてただ雇用契約を結んでいる相手にすぎない。だから会社の業績なんてハッキリ言ってあまり重要ではない。もちろん業績が悪化したら給料が減り、解雇されるかもしれないし、倒産だってありえる。

だからといって、会社の利益のために頑張ったところで、利益の大半は会社に吸い上げられるだけだ。例えば自分が会社のために頑張って新しい事業を作り、その事業が大きな利益を生むようになったとしても、その利益は会社のものだ。頑張った自分へのリターンは、ちょっと給料が上がったりする程度か。

この事実に対して意見したいのではない。雇われている立場である会社員として当たり前なことなんだから。では何が言いたいのかというと、会社員が経営者目線で頑張ったところで、頑張りに対するリターンが割に合わないってことだ。

この点を理解せずに、「経営者目線で仕事をしよう!」と意気込み、会社の利益のために自分を捧げてしまう会社員が世の中には多すぎる。自分にとって何の役にも立たない業務を引き受けたり、残業代が出ない残業をしたり、自分の人生における課題そっちのけで会社の課題解決に邁進したり。具体例を挙げればキリがない。

会社員の人は、会社の経営者目線ではなく、自分の経営者目線で仕事をするのがいいと僕は思ってる。つまり、会社の利益のためではなく、自分の利益のために自分の時間を使う。

自分の利益というのは、スキルを身に付けるとか、自分の名刺代わりとなる実績を作るとか、社内外に人脈を作るとか。あるいは、会社の仕事なんかクビにならない限界までサボりまくって副業をするとか。あるいは仕事よりも大切な何かがあるならそっちに時間を捧げるとか。自分の経営者目線というのはそういう考え方。自分に対して投資をして、自分にとっての利益を得る。仕事っていう枠に限定せずに。

僕の場合は、会社の課題なんて超どうでもいい。一切興味ない。正直言って仕事で社会に貢献したいって気持ちもない。20代の頃はそんな気持ちもあったけど。

興味があるのはただ1つ。自分と自分にとって大切な人たちを幸せにすることだけだ。そのために自分っていう会社を経営者目線で日々操作している。

自分や大切な人を幸せにする1手段として、いつでも転職できるようにある程度のスキルと実績は持っておきたい。なので自分にとってのスキル・実績に繋がる課題を会社の中から見つけてきて、いかにもその課題が会社にとって解決すべきものだって理屈をこねくり回して提案する。で提案が通ったら、会社の金と人を使って自分のために課題解決をする。結果的に会社にとっても利益にはなるかもしれないけど、そこは目的ではない。

つまり何が言いたいかというと、「経営者目線で仕事をしよう」て言葉に惑わされて会社員の枠を超えて頑張りすぎて疲弊している人へ、「あなたは経営者ではないんだから、経営者目線なんて持ったって割に合わなくない?でも自分自身の経営者ではあるんだから、どうせなら会社ではなく自分の経営者目線を持ちましょうよ」てことだけです。

なんでこんな文章を書いてるかというと、今日も会社で「コロナ禍で厳しい情勢が続くけど、各自が経営者の目線で積極的に事業の課題を見つけて解決していこう。どんどん提案してほしい」的な号令があったからだ。経営者目線で仕事するのは経営者の責任だろ、会社員に押し付けるな。