すずひらのブログ

気の向くままに書き散らしてるブログ

唯一の尊敬する上司が退職する

僕は会社員として仕事をしているのだけど、昨日、唯一の尊敬する上司が6月末に退職することを知った。

自分でも驚くほどショックを受けてしまい、何も手に付かない。このままだと僕も感情に任せて後追い退職しかねないので、一度文章で自分の今の感情を整理したい。

辞める上司と僕の関係

一言でいうと、阿吽の呼吸が通用する関係性だった。お互いに何を考えているのかだいたい分かる。よって二人で仕事をするととにかく早かった。コミュニケーションに手間取ることがないからだ。多くの場合、仕事はコミュニケーションを齟齬なく行うことに多大な労力を要する。その労力がないのだから当然だ。ストレスも皆無。ツーカーの関係というのはとても心地よい。

上司と部下の関係になったのは2016年初めからだ。2015年中頃に僕が中途入社をした約半年後に、その上司も中途入社してきた。以来、約4年に渡って同じ事業を担当してきた。その4年間で阿吽の呼吸を醸成していった。

その上司は本当に仕事ができる人で、他のメンバーとはレベルが違った。また自分で言うものなんだけど、僕もけっこう仕事ができる人間だった。周囲はただ言われたことを言われた通りにやることしかできない人ばかりな中で、僕は新しいサービスを自主的に作り、事業の利益に貢献する仕事をしていた。

入社してから上司が来るまでの間は、そんな会社内での状況に対して複雑な感情を抱いていた。周囲とは異なる仕事ができるので裁量を持てて楽しい反面、仲間意識を持てず一人で仕事をしている感覚があり、率直に言うと寂しかった。価値観の異なる集団に属するのは辛い。「転職失敗したかも…」と思い始め、再度の転職を考えるようにもなっていた。

そんなときに、上司が中途で入社してきて、僕と同じ事業へ配属された。最初の一ヶ月ぐらい一緒に仕事をしただけで、仲間ができたと思った。言われたことをやるだけの価値観ではなく、仕事をビジネスとして捉え、事業の課題を解決する目線を持っている人だった。それはまさに僕が持っていた価値観であり、以来4年間、阿吽の呼吸で共に仕事をしてきた。

上司が辞める理由

ざっくりと言うと、「ストレスによる慢性的な体調不良」が退職理由だ。休職も検討したものの、熟慮の末に退職を選んだとのこと。熟慮の詳細は知らない。

この上司は、あまりにも人が良すぎる性格をしている。典型的な、頼まれた仕事を断らない人。加えて仕事ができる。そうなると結果は見えている。仕事が集中してしまう。

当初は僕と同じ事業を担当する上司でしかなかったのに、いつの間にか部門全体を把握して適宜サポートするような役割を負っていた。管理職でもないのに。

逆に僕は典型的なワガママ社員で、仕事を断りまくっていた。興味のない仕事はやりたくない。その影響で、なおさら上司に仕事が集中した面もある。そのことは分かっていつつも、「まあ、断らない上司が悪いよね」程度に思い、他人事として眺めていた。

また、上のほうで「仕事をビジネスとして捉えて、事業の課題を解決する」のが僕の仕事へのスタンスみたいに書いたけど、実はそのスタンスは2019年末ごろに崩壊した。その理由を書くとそれだけで1つの記事になるので詳細は省くけど、一言で言うと「もう疲れた」という単純なもの。会社員という立場でビジネス目線で頑張っても割に合わないことを悟った。たとえ新しい事業をつくっても、経営者になれるわけではない。あくまで事業は会社のものだ。「周囲とレベルが違う」とか傲慢に思っていたけど、周囲の人はただ会社員の立場へ器用に適合していただけなのかもしれない。今はそう思っている。

もう疲れちゃってからの僕は、徹底的に仕事で手を抜くようになった。主体的に仕事をするのをやめて、最低限の仕事を最低限の品質でこなすダメ社員に成り下がり、定時ダッシュを毎日キメては家で趣味に没頭していた。

するとどうなるか。当然、上司にもっと仕事が集中する。

そんな経緯があるので、上司の退職及び退職理由を聞いた瞬間、言いようのない感情に襲われた。後悔な気もするし、ただひたすら喪失感な気もする。

上司からはけっこう心配されて、折に触れて「何かあった?」みたいに声を掛けられていた。その度に、てきとうにはぐらかしていた。「もう疲れちゃいました」とその上司には言いにくかった。幻滅されたくなかったのかもしれない。そういう僕のコミュニケーションが、もしかしたら上司のストレスの1つになっていたかもしれない。

それに、上司がそこまでストレスを抱えていることに僕は全然気づけなかったので、こちらからの声がけはほとんどしなかった。何が「自分は仕事ができる」だ。信頼する上司の状況も気付けず、人間同士のコミュニケーションができてなかったくせに。

今後について

まだ上司の退職まで一ヶ月ほどあるので、せめてその期間は後悔することのないようにしたい。阿吽の呼吸を築けた中なんだから、本音で接したいと思っている。

何のオチもないけど、以上です。