すずひらのブログ

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アルコール依存症とは?どうすればお酒辞められる?

僕はアルコール依存症だ。自分のお酒の飲み方に大きな問題を感じて2016年に医者へ行った際、そう診断を受けた。おそらくまだ軽度ではあると思うけれど、軽度なうちにお酒とは縁を切らなければ人生がお酒に支配されてしまう。その危機感を持っており、アルコールに関しては色々と本を読んで勉強してきた。正直言って、アルコールが専門ではない医者の多くよりも僕のほうがアルコール依存症という病気の意味を正しく理解している自信がある。それだけ勉強してきたし、専門外の医者がアルコールに対して頓珍漢なことを言ってる本とか動画を色々見てきた。

なのでこの記事では、勉強してきた知識をもとに「アルコール依存症とは何か」をなるべく分かりやすく説明してみる。

また、アルコール依存症の人がお酒を辞める方法についても、僕なりの考えをまとめる。まあ僕自身がお酒をまだ辞められていないので説得力は0だけど、お酒を辞めたい人には何らか参考になると思う。

 

 

アルコール依存症とは

一言で表現すると、「飲酒量を自分の意志でコントロールできなくなる病気」だ。

お酒と呼ばれる飲み物にはアルコールが含まれている(厳密にいうと、様々な種類が存在するアルコールの中の、「エタノール」が含まれているのがお酒)。このアルコールに心身ともに依存してしまうと、強烈なアルコールへの渇望(=飲酒欲求)が生じ、その結果、飲酒量を自分の意志でコントロールできなくなる。

 

アルコールに依存すると強烈な飲酒欲求が起きる理由は以下。

  1. アルコールを脳に入れるとドーパミンが出る(これは依存してない人も同じ)
  2. アルコール以外ではドーパミンが出にくくなる(これが依存してる人の状態)

上記の2が、アルコールに限らず薬物への依存を理解する上で重要なポイントになる。

ドーパミンが欠乏すると、何をしても楽しめなかったり焦燥感や不安感が生じたりする。つまり、アルコールに依存してしまうと、アルコールを身体に入れないと何も楽しめず、焦燥感や不安感に苦しめられる。ところが、ただアルコールを身体に入れるというお手軽な方法を使うだけであっという間に不快感は消え去り、何だか楽しくなってくる。そんなもの、強烈な渇望も湧いてくるというものだ。ただ酒を飲むだけで苦しみから解放されるし楽しくなれるんだから。

 

アルコール以外ではドーパミンが出にくくなっている人の例を1つ挙げる。映画鑑賞が趣味で元々は映画だけで十分に楽しめていた人がいたとする。ところが大人になってお酒をたくさん飲むようになるにつれ、お酒を飲みながらでないと映画を楽しめなくなったとする。なぜそうなるかというと、アルコールへの依存が形成されたからだ。つまり、アルコールではない「映画」ではドーパミンが出にくくなってしまっている。だから映画のお供にお酒が欠かせなくなる。

この人がアルコール依存症(=自分の意志でコントロールできない)のレベルに達しているかはともかく、アルコールへの依存が形成され始めているのは間違いない。日常的に酒を飲んでる人の大半がこの程度の依存は形成されていると思う。「なんか酒を飲まないと落ち着かない…別にどうしても飲みたいってほどではないけど」という感覚のある人。アルコールへの依存が脳に形成されはじめてるぞ。

 

なお、アルコール依存症と聞くとイメージされるような、朝から晩まで延々と酒を飲み続け、少しでも酒が切れると手が震えるという状態は、アルコール依存症の末期だ。そこまでの状態には至らなくても、自分の意志で飲酒量をコントロールできなくなった時点で、もうアルコール依存症になっている。

 

【アルコール依存症の問題点】

ここまで読んで、もしかしたらこう思った人もいるかもしれない。「不安感とか焦燥感が出てきたら酒飲んでればいいんじゃないの。それで解決じゃん^^」と。

アルコールが人体にとって無害ならそれでも構わない(お金は掛かるけど)。でも実際は、アルコールは人体にとって毒であり、臓器を傷付け、万病のもとになる非常に危険なものだ。酒さえ飲めれば本望、酒と一緒に早死にするって人は飲み続ければいいんだけど、僕はそこまで開き直ることはできない。

それになにより、そもそもお酒を飲みたくなるのはアルコールに依存してしまっているからなわけで、依存さえ解消すればお酒が無くても妙な焦燥感や不安感が生じないので、アルコールでそれらを解消する必要もなくなる。つまり飲みたくなくなる。なら、その状態に持ってったほうが、どう考えても幸せではないか。僕はそう思ってる。

 

僕の状態

参考として、僕の状態も書く。

お酒を飲み始めたのは2004年の大学1年の頃から。それ以来、そこそこお酒が好きなごく一般的な飲み方がしばらくは続いた。飲み会ではほろ酔いで自然と飲むのをやめられ、週末に350mlのビールや酎ハイを1,2缶ほど家で飲んだりもする。その程度の飲酒量が大学卒業までは続いた。なんの問題もない。

飲み方が変わったのは、2009年に就職してからだ。就職してからは学生時代とは比べ物にならないストレスフルな日々を過ごすようになり、そのストレスのはけ口として、毎週金曜は350mlを4缶ほど飲むようになった。また土曜日は予定がなければ昼から寝るまで延々と飲むようになった。既に土曜日が危ない飲み方ではあるものの、あくまで飲むのは金曜と土曜のみ。それ以外の日はお酒を飲みたいという欲求が多少はありつつ、仕事に影響が出るという理由で問題なく我慢できる程度だった。しばらくの間は。

しかしこの飲み方が続けば続くほど、徐々に金土以外の日の飲酒欲求も高まっていき、2016年には残念ながら毎日飲む段階にまで至った。月~木・日は350mlを4缶ほど。金土は限界を超えてぶっ倒れるまで飲んでいた。量でいうと10缶ぐらい。度数7%のハイボールがメイン。この頃にはもう飲酒量のコントロールを失い始めていた。

多分、2016年が最も酒を飲んでいた。休肝日無しで飲んでいたのはこの頃だけだ。この時期にさすがに自分の飲み方に危険を感じ、医者に行った結果、アルコール依存症だと診断された。

当時は知識がなかったので、診断を受けて以降はお酒というものに対して勉強しまくった。その結果、飲酒量を減らすことには成功できた(本来ならこの時点で断酒すべきだったけど無理だった)。

ただ、2016年と比べると減っているとはいえ、その後も危険な量であることには変わりがなかった。飲む頻度としては週2回程度。毎日よりもグッと減った。でも飲む日には膨大な量を飲んでしまう。飲酒量をコントロールできないから当然だ。夕方ごろから飲み始め、午前4時頃に限界を超えてブラックアウトして気絶するかのように眠るまで飲み続ける。

その飲み方による心身へのダメージが蓄積され、2020年現在、もう限界を迎えている感覚がある。常に体調が悪く、精神的に落ちる日も増えている。記憶力は低下し、思考力も落ちてきた。酒が原因の散財も止まらない。もう、いい加減に断酒しないと人生が終わる。そんな強烈な危機感を持っている。それが僕の現在地。

 

酒の辞め方

まず大前提として、病院に行ってない人は行くべき。

僕も病院に行き、抗酒剤(アルコールを分解できなくする薬)や、レグテクト(飲酒欲求を弱める薬)を利用したことがある。でもあまり効果がなかった。断酒会というものもあるけど、自分に対して効果があるとは思えずそれは未経験。ただ人によってはこれらの治療法で効果があると思うから、アルコール依存症という自覚があるならまずは病院へ行くべき。

 

その上で、あくまで僕の考えだけど、「我慢」の断酒をする限り、絶対に辞められないと考えている。今まで1か月の断酒を我慢して達成したことがあるけど、その後我慢しきれなくなりまた飲酒再開してしまった経験があるからだ。いつまでも我慢し続けるのは絶対に無理だ。

我慢ではなく、「アルコール依存症という病気を正しく理解し、さらにお酒に対する認識を変えて、別にお酒なんか飲みたくない状態にする」。これが、お酒を辞めるのに効果的な方法だと考えている。

実際、この方法で僕は半年も禁酒できた経験がある。ただ半年たった頃に飲み会があり、「まあ1杯ぐらい付き合いで飲むか」とちょっと一杯を飲んだら元の量まで飲む状態に戻ってしまった。

この時の方法をもう一度しっかり実行し、かつ「ちょっと一杯」も封じれば酒なんか簡単に辞められる。いや簡単ではないかもしれないけど、いいんだ。簡単ってことにしとく。

ちなみに、このような方法でタバコは完全に辞められた。もう辞めてから4年経つ。

 

では、「アルコール依存症という病気を正しく理解し、さらにお酒に対する認識を変えて、別にお酒なんか飲みたくない状態にする」について詳しく書く。

まずアルコール依存症に対する理解だけど、これはほぼ上述の通り。特にポイントとなるのは、繰り返しだけど「アルコール以外ではドーパミンが出にくくなる」という点を理解することだ。アルコール以外でドーパミンが出にくくなっていることが原因でアルコールを欲してしまう。この理解がとにかく重要。お酒の辞め方の根幹にある知識。

で、これも重要なんだけど、アルコールをしばらく身体に入れなければ、また元通りアルコール以外でもドーパミンが出るように回復する。「しばらく」というのが具体的にどのぐらいなのかは諸説ある。1週間という人もいれば1か月という人もいる。僕の体感だと2か月ぐらい。まあとにかく、酒を飲まない期間が長くなるほどアルコール以外でもドーパミンが出るように回復していき、つまり飲酒欲求は減っていく。ずっと強烈な飲酒欲求と戦う必要なんかない。この点を理解する。

 

次に、お酒に対する認識を変える。

お酒って、物自体は単なるドラッグでしかない。性質を見たらヘロインやコカインとどう考えても同類であるエタノールを含んだ飲み物。それがお酒の正体だ。

にもかかわらず、お酒は人間の文化にあまりにも根付いているため、ドラッグではなく嗜好品扱いを受けている。大人なら飲むのが普通。大人の嗜み。社交に欠かせない。そんな扱いを社会から受けている。

でもそんなものは全部嘘だ。お酒をそういう位置付けで見ている人は全員社会から洗脳されている。酒はドラッグだ。「ダメ、絶対」で有名な、あの怖い怖いドラッグだ。大麻はダメ絶対。でもお酒は嗜好品。この扱いの差は、単なる社会的な位置づけの違いに過ぎない。

お酒に対する見方を変えるんだ。

【現状のお酒に対する認識】
美味しい飲み物。飲むとリラックスできる。社交に欠かせない。

【変更後のお酒に対する認識】
エタノールという依存性が高い毒を含んだ飲み物。ドラッグ。

 

お酒の認識をこのように変えることで、別に我慢なんかしなくてもそもそも飲みたくならない。

 

以上をまとめると。

  • 自分の脳は、アルコール以外ではドーパミンが出にくくなってると理解する。その状態はしばらくお酒を飲まずにいれば回復する。
  • お酒はドラッグという認識を持つ。

この2点を骨の髄まで理解できれば、酒なんか簡単に辞められる。僕はこの方法で半年は辞められた。ただ、どうしても世間の価値観はお酒=嗜好品であり、普通に生きているだけで知らず知らずのうちにそちらに頭が再び寄せられてしまう。CMを見たり居酒屋を見たりコンビニの棚を見ていると。で、僕はちょっと一杯を飲んでしまった。

でも、敗因はそれだけ。だから今度は、世間から酒の再洗脳を受けないように注意しようと思う。今回は毎朝起きたら「酒はドラッグ、毒、エタノール入りの飲み物」と唱えることにする。これを読んでる人も是非そうしよう。一緒にそうしよう。

 

以上。