すずひらのブログ

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『プチクリ』の紹介(岡田斗司夫 著)【人生つまらない人必読】

岡田斗司夫さんの著書『プチクリ』を読んだ。

本書は2005年に発売されたやや古い本であり、僕はその当時に一度読んでいる。その上で2020年に再読した。

その際にこう思った。「個人の情報発信ハードルがこれ以上ないほど下がってる2020年現在こそ多くの人に読んでほしい内容だな」って。

特に「人生つまんない。やりたいことなんて何もないし……」という人にこそ読んでほしい。

なので本記事でその魅力を紹介する。

内容の要約

本書の内容を要約すると、

プロのクリエイターは生活苦しいしノルマもキツイ人ばっか。そんな辛い道を目指すより、自分の好きなことを好きなように表現して誰かを楽しませるプチ・クリエイター=プチクリのほうが人生楽しくない?自分を追い詰めながらプロ目指すよりもアマチュアで好きに遊ぼうぜ!

といったところ。

本の構成は、大きく分けて以下の三部で構成されている。

①プロの厳しさと、プチクリの楽しさ

②プチクリに活かす才能の見つけ方

③見つけた才能を活かしてプチクリする方法

このように順を追いながら話が進んでいくので、とても読みやすい本になっている。文章量も多くないので、普段あまり本を読まない人でも2,3時間あれば読めると思う。

また、合間にはプチクリしてる人の事例も紹介されており、具体例もイメージしやすい。

岡田斗司夫さん自身もプチクリ的な生き方をしてきており、ラストにはご自身の経歴も紹介されている。この内容がまた面白い。1人のオタク青年が安定を捨てて自分のやりたいことだけを追求する人生が描かれており、そんな人が提唱しているのだから説得力がある。

なお、②の「才能の見つけ方」という部分を読んで、多くの人は「自分には才能なんかない」と考えてしまうかもしれないけど、本書のメッセージはそんな人にはとても心強い内容だ。

なにしろ「好きなこと=才能があるってことだよ。だって魅力を理解できるってことでしょ?才能がないと魅力の理解すらできないんだから。実際俺は絵も音楽も全然わからないよ。だからたとえばキミが音楽聴くのが好きなら、少なくとも俺よりは音楽の才能あるよ。別にプロになろうっていうんじゃないんだから、それだけで十分!楽しもう!」というメッセージ。心強いでしょ?

岡田斗司夫さんが言ってる風に書いたけど、僕の脳内で勝手に岡田斗司夫さんに喋ってもらっただけです。でも言ってることは本書のメッセージと合致してます。

この「好き=才能」って、僕もその通りだと思ってる。

もちろん、プロになろうって人なら、音楽聴くのが好きなだけで「俺は音楽の才能あり。成功間違いなし」とは流石にならないとは思う。

でもプチクリ、つまり好きなことを表現して誰かを楽しませるってことなら全然可能だよ。歌ってみたでもやるとか、作曲の講座を受けて作曲してみるとか。音楽鑑賞に興味ない人って音程どころかリズムすらまともに取れないし、そもそも音楽を感じる力がないから表現もできない。

それと比べたら音楽鑑賞が好きな時点でもう才能あるって言える。間違いない。

まとめると、自分の好きなことを好きなように表現して誰かを楽しませる楽しい生き方プチクリを「自分は才能ないからプチでもクリエイターなんて無理」と言わせない熱い本。それが本書だ。

こんな人に読んでほしい

プチクリしようって話は、響く人と響かない人に綺麗に別れると思う。

プロを目指したいって固い意思がある人にとっては、本書は全く必要ないだろうね。そもそもそういう人に向けて書かれていない。

誤解無きように言うと、プロを目指す人を否定する内容では一切ない。プロは素晴らしい。プロがいるからこそ圧倒的なクオリティの映画、アニメ、音楽、小説などを楽しめる。ありがとうございます。

この本を読んでほしいのは以下のような人だ。

プロor消費者の選択肢しかないと自分を追い込み、プロになれそうにない自分の人生を諦めそうな人

本書を読むと、プロと消費者の間には無数の段階が存在していることがわかる。

さらに、プチなクリエイトだってすごく楽しいよ、むしろプロより楽しい面すらあるよってこともわかる。だから読んでほしい。

実は僕自身、まだ学生だった2005年に本書を読んで以来、ブログやSNSで自分の好きなものを細々と発信していた。文章を書くのが好きなので。小説家になりたい気持ちがあったものの一作すら書き上げられず、もう諦めて文章書くのなんて辞めようと思ってた頃だ。プラットフォームはmixi、GREE、はてなダイアリー等々。懐かしい……。

その後社会人になってからは仕事以外に時間がなくなり、発信は辞めてしまった。でも発信してなければ味わえないような楽しさをたくさん経験できた。数は全然多くないけど僕の書く内容を楽しんでくれる人がいたからだ。

自分の発信に対して共感してもらったり反応がもらえるのは素直に嬉しい。インプットしてるだけだと味わえない種類の楽しさだ。

そんな経験があるからこそ、プロと消費者の間の無数の段階の存在と楽しさを伝えたい一心で、この文章を今書いている。

プロじゃなくたってプチなクリエイターを名乗っちゃえばいいし、好きなことを表現したら誰かを楽しませることができるし、なにより自分が楽しい。

僕の過去のようなプチプチプチクリエイターでも十分に楽しかった。

それにネットでは本物のプチクリがたくさんいる。同人誌を出してる人なんかは、僕から見たらもはやプチではない。すごいエネルギーだ、尊敬する。確かにプロではないのかもしれないけど、だから何だっていう話だ。全然関係ない。やってる人たちは絶対プロに負けず劣らず楽しみまくってるし、そのコンテンツを楽しんでる人も大勢いる。素晴らしいなあ。

まとめ:人生を楽しむためにはプチクリ

人生って楽しもうと思えばいくらでも楽しめる。

そして楽しむための方法として、これだけネットで個人が容易に発信できる現在こそ、プチクリって生き方がとても有効だと思う。

プチクリが発売された2005年当時も既にブログやSNSは存在しており発信ハードルは低かったけど、今と比べるとまだ高かった。ツイッターもフェイスブックもインスタグラムもない時代だ。何よりスマホがなかった。

僕は仕事で色々と事情があり時間ができたので、またプチクリ的な楽しさを味わうためにこうして久しぶりに発信を再開している。10年ぶりぐらいかも。やっぱりブログって楽しいなあと思い出しながら書いてる。仕事が元に戻っても続けられる限り続けたい。

ツイッターも今更ながら始めた。フォローしてくれると喜びます。ツイッターはおそらく発信手段として最も手軽だよね。既にやってる人が多そうだけど。

ツイッターでプチクリ的な楽しさを味わうには、炎上とか誰かの批判、興味のない話題なんて無視して、ひたすら自分の好きなことだけ書いたり、書いてる人を追ったりするのがいいと思う。まあ、楽しみ方は自由だけど。自由さがプチクリの魅力。

以上です。